10月31日、沖縄の首里城が炎上。正殿などが焼失しました。なんと万一の火災に備える「スプリンクラーが設置されていなかった」とTVや新聞報道。地元の「琉球新報」電子版(11月1日05:00)は「首里城、スプリンクラーなし 推奨も管理者把握せず」と報じています。それには「防火設備は消火器や屋内消火栓、放水銃、ドレンチャー設備などはあったが、スプリンクラーなどの消火設備は設置されていなかった。那覇市消防局によると、消防法によるスプリンクラーの設置義務はないが、文部科学省は今年9月に文化財にスプリンクラーの設置を推奨する文書を配布した。指定管理者の美ら島財団首里城公園管理部首里城事業課長は文書について『把握していない』と述べた。沖縄総合事務局がスプリンクラーなどの消火設備が設置されなかった経緯などについて確認を急いでいる」と。

 

焼失した首里城正殿(2008年1月「平和の礎」慰霊後に参観し撮影:筆者)

焼失した首里城正殿(2008年1月「平和の礎」慰霊後に参観し撮影:筆者)

 

 燃え落ちた正殿などは首里城跡に復元された建物です。世界遺産「琉球王国のグスク(城)および関連遺産群」(2000年)の構成資産である「首里城跡」そのものではないので、世界遺産抹消はないようです。

これを書いている11月4日時点では警察・消防による現場検証が始まったばかりで火災原因は不明。今後の調査で明らかになるでしょうが、焼損した正殿などは復元建物であり、スプリンクラーの設置が義務づけられる重要文化財でなく、また劇場やホテルなどとも違うため消防法の規制からも外れていました。それにしてもなぜ積極的にスプリンクラーを設置しなかったのでしょう。次の「トライに消極的な日本人」へつながりますね。

 

変わりつつある トライに消極的な日本人

日本代表の活躍もあり、盛り上がったラグビーワールドカップ2019。どの会場も満員、日本人観客が外国の国歌を唄い、外国人観客が日の丸ハチマキをしめ自国を応援し、外国選手が被災地でミニボラするなど相互理解も進みました。経済効果も4300億円とか。ワールドラグビー会長も総括会見で「最も偉大なW杯として記憶に残る」と。Facebook社は「世界中の人々から最も応援されたチームは日本」と発表。残念なことは決勝で敗れたイングラントが銀メダルを“拒否”したことですね。

日本を史上初のベスト8に導いたヘッドコーチのジェイミー・ジョセフ氏が「日本の選手は何かにトライすることに消極的だ。ミスを避けようとすることがミスだ」とNHK「ラグビー日本代表 密着500日 快進撃の舞台裏」で語っていました。にわかファンの一人として興味深く聴きました。日本の快進撃は海外でも注目を集め、スコットランドに競り勝った試合などは英BBCでもニュースに。

島国であり、300年近い鎖国…などの要因で私たち日本人は新しいことにチャレンジすることが苦手です。諺「出る杭は打たれる」があるほど。航空機やインターネットの発達などで、世界は益々狭くなり、国境は益々低くなっています。国益が益々激しくぶつかり合う時代となりました。閉じこもっていては生き残れない時代となりました。

 

スコットランド戦での日本代表(BBCニュース撮影:筆者)

スコットランド戦での日本代表(BBCニュース撮影:筆者)

 

日本も変わりつつあります。肌色で日本人と分かった時代は過ぎ去りました。一例がスポーツ界で活躍中の皆さん。ラグビー日本代表主将のリーチマイケルやヴァルアサエリ愛・トンプソンルーク・中島イシレリ・松島幸太朗さんら。バスケットの八村塁、テニスの大阪なおみ、陸上のケンブリッジやサニブラウンさんら……。リーチマイケルさんの信条は「思い込みはすべての間違えの元凶である」と所属する東芝のWebで紹介されています。

寓居のはいるマンションにも国際結婚親子がいっぱい、外国人がいっぱい。外国人労働者の受入拡大も始まりました。外国人観光客4000万人時代目前。今こそ内向きから脱却し、外向きになる時。肉弾戦ラグビーはトライが決め手ですが、日々の人生もビジネスも積極的なトライが求められていますね。個人も組織も外向きにならないと生き残れない時代。島国すなわち海洋国家、世界につながる日本です。益々飛躍する日本!

首里城炎上、スプリンクラーなし。消防法により義務付けられていなくても、貴重な文化財だと認識があれば、正殿などにスプリンクラーを積極的に設置したのでは? 決められたことはやっても、一歩踏み出すトライに消極的な日本人の一面でしょうか。

あれこれトライしてきた我が人生。拙ブログを掲載いただいているADC文化通信運営元TV番組制作会社「アジアドキュメンタリーセンター」Webに「人生100歳時代~バスキアを前澤ZOZO元社長より前に買った僧侶小島氏の生き方~」と取り上げられました。

 

がぶ飲みせず 鵜呑みせず

各種会食時にアルコールはつきもの。ビール・日本酒・焼酎・ワイン・梅酒・ウイスキー、中国であれば啤酒・红酒・白酒…皆さん楽しまれますね。私は「五戒」を守らぬ破戒坊主、付き合いで時々飲みます。以前はDRCも飲んでいましたが、国献金欠となり今はアルザスの「MURE」やメルシャン「Bistro」298円。日本酒では「越後 鶴亀」、昔々起業したジュエリー店の名でもありますが、何と言っても。先日も古今亭志ん輔師匠と一献。

 

小僧楽書:「鮨からく」にて(撮影:筆者)

小僧楽書:「鮨からく」にて(撮影:筆者)

 

がぶ飲みはしません。トヨタ2000GTに乗っていた頃、明け方まで飲み家へは何とか辿り着いたものの玄関で吐いた苦い経験があるから。翌日、車を預けた駐車場が思い出せず困ったのは昔々のこと。

鵜呑みもしません。世の中には常識に始まり、概念・前例・人の目・評判といったものが溢れています。飲食店をランク付けした本に載ると客が殺到する世の中。私は鵜呑みしません。国献金欠男子の三ツ星食堂は「吉野家」と「富士そば」。500円前後で「旨い 安い 早い」。毎週のように出かけます。肉でも柔らかい和牛が最高と言われていますが、ブラウンスイス種の適度に硬い赤身が超美味! 常識・概念・前例・人の目…から離れてみると心が軽くなるのでは? ほんわかほんわか。

オマケの話①:品川駅ビル飲食店街での出来事。レジから「注文していないのに出てきたので、サービスと思い食べた。会計に含まれている。払わない」というような英語が聞こえてきました。いわゆる「お通し」「突き出し」でのトラブル。日本人でもおかしいと感じる妙な習慣、外国人が「払わない」と言うのは当然ですね。注文しない物を出し金を取るのはやめて欲しいですね。翌日、その隣の店で打合せ、伝票見たら「テーブルチャージ300×2=600円」。これまた聞いていない料金。食堂なら席があるのは当然では?

オマケの話②:仏教の五戒「不殺生戒・不偸盗戒・不邪淫戒・不妄語戒・不飲酒戒」になぜ「酒を飲むな」が入っているのでしょう? 「殺すな」だって、他人が殺した生物を食べて生きているのですから殺したと同じとも言えます。「肉や魚は食べない」だって、同じこと、菜っ葉や果物も生物。「嘘をつくな」だって、お世辞と紙一重。「邪淫するな」では全国に知られた有名寺院のトップが不倫で辞任と新聞に載ったのは数年前。まあ気楽に気楽に。嗚呼ほんわかほんわか。