改元の年、2019年が日本にとってより輝く年となりますように。世界の人々にとって穏やかな年でありますように。と、浄土宗大本山・増上寺へ今から出向き念じてきます。しかし良いこともあれば、悪いこともあるでしょうね。1億2千万人余、76億人余も住んでいれば考え方も千差万別、いや万差億別。いろいろ対立するのを避けるのは難しいですね。対立を避け、平和を維持するためにも「外向き思考」が重要と思う小僧です。

 

氷川きよし氏のヒット曲「勝負の花道」(作詩:朝倉翔)に「狭い日の本 漕ぎ出す船で 海路(みち)は亜細亜へ 世界へと 人生双六とことん勝負」と唄われています。戦後、日本人がGHQ政策で呪縛されてきた「内向き思考」からの転換でしょうか。国際貢献を実践してきた一庶民として、嬉しい一節です。

 

アジアへ 世界へ(JL045機内モニター撮影:筆者)

アジアへ 世界へ(JL045機内モニター撮影:筆者)

 

安倍晋三首相の2018年の海外出張を外務省のネットで拾ってみました。1月エストニア・ラトビア・リトアニア・ブルガリア・セルビア・ルーマニア、2月韓国、4月アメリカ・アラブ首長国連邦・ヨルダン・イスラエル・パレスチナ自治区、5月ロシア、6月アメリカ・カナダ、9月ロシア・アメリカ、10月スペイン・フランス・ベルギー・中国、11月シンガポール・オーストラリア・パプアニューギニア、12月アルゼンチン・ウルグアイ・パラグアイといった忙しさ。まことにお疲れ様です。

 

「外遊」という言葉がありますが、行く先々で各国首脳と会見し交渉。日本の国益をかけた正しく「外交」、大変でしょうね。一年でこれほどの海外出張が必要なのは、世界が「狭く」なり「複雑化」した一例でしょう。

 

世界は日々刻々動いています。日本だけでは生き残れない21世紀。外交下手では飲み込まれてしまう時代。国内問題も重要なのは当然ですが、国外との濃密な交流も不可欠ではないでしょうか。それは首脳外交だけでなく、国民一人ひとりの公共外交が問われているのでは。改元の年、アジアへ世界へ。小僧も頑張ります。

 

鉄木尓・達瓦買提主席に感謝をこめて

私の新疆活動を支持いただいた中国の鉄木尓・達瓦買提元新疆ウイグル自治区主席・元全国人民代表大会副主席が逝去されました。中国国営新華社は「中国共産党の優秀党員・共産主義忠誠戦士・党と国家民族活動傑出指導者・ウイグル族人民の優秀人材・第8期と9期全国人民代表大会常務委員会副委員長の鉄木尓・達瓦買提同志が病気により2018年12月19日14時20分北京で逝去した。享年92歳」(拙訳)と配信しました。

 

鉄木尓主席との出会いは30年ほど昔、キジル千仏洞修復保存に駆けずり回っていたころです。日中共同ニヤ遺跡学術調査の名誉主席としても絶大な協力をいただきました。度々会見し、ウルムチや北京の自宅へも訪問し、東京や奈良へ招待したこともあります。

 

拙著『シルクロード新疆の旅』(プラス出版1991)帯より

拙著『シルクロード新疆の旅』(プラス出版1991)帯より

 

一昨年3月、情感あふれた手紙と動画を孫娘さんが届けてくれました。国献男子ほんわか日記」第11で紹介済みですが、一部を再掲載します。

 

鉄木尓氏の手紙はウイグル語で書かれていて、孫娘さんによる日本語訳がついていました。「親友の小島様へ 貴方から見舞状をいただき大変嬉しかった。1989年に知り合ってからずうっと友情が続き(新疆のことを)いろいろと援助してくれました。心から感謝します。私の体調は徐々に回復して、ベッドから降りて歩けるようになりました。安心してください。機会があったら小鉄木尓さんに会えたら良いと思います。北京にいらしたら連絡ください、再会を心から楽しみにしています。ではお元気で。親友の鉄木尓・達瓦買提 2017.3.22」

 

動画では車椅子で病院内を移動する姿を拝し、「お元気で!お元気で!お元気で!」と叫びました。見舞状を再び書き、孫娘さんに託しました。文中の「小鉄木尓」は「君は弟のようだ」と鉄木尓氏が言ったことに由来しています。鉄木尓氏は全人代副委員長も退任し、すでに10数年経過しますが、私の名刺には今も「小鉄木尓」と記しています。ここまでが再掲載です。

 

その後、中々お会いできず、昨年10月末に出版した『中国新疆36年国際協力実録』に心からの感謝とお見舞いを「謝辞」で記し、また写真も数点載せ、鉄木尓氏へと孫娘さんに託しました。これが「お別れ」となりました。ありがとうございました。

 

拙著『中国新疆36年国際協力実録』(東方出版2018)3頁より

拙著『中国新疆36年国際協力実録』(東方出版2018)3頁より

坊主頭の筆者右が鉄木尓主席(拙著『中国新疆36年国際協力実録』126頁より)

坊主頭の筆者右が鉄木尓主席(拙著『中国新疆36年国際協力実録』126頁より)

 

中国中央テレビWeb「央視网」は「農民から国家指導者になった鉄木尓・達瓦買提逝去」と報じました。新疆ウイグル自治区政府外事弁公室を通じて弔電を打ちました。

 

葬儀は21日北京八宝山革命墓地で、習近平国家主席・李克強首相をふくむ政治局常務委員全員と王岐山国家副主席ら要人多数が参列し行われたと新華社配信。鉄木尓氏との思い出は山のようにあります、機会があれば紹介します。ご冥福をお祈り申し上げます。

 

夢みる勇気

初夢はいかがでしたか。ジャンボは当たりましたか。今年の計画はいかがですか。今年こそと夢を描かれた方も多いでしょう。そう言うお前の夢はナンなのだ、と聞かれそうです。私の夢は拙著『中国新疆36年国際協力実録』が売れて、増補版を出すこと。

 

今もいただく感想は「写真がきれい」「時系列で分かりやすい」「驚嘆!」「よくぞ36年も」「国際協力に興味あり教授に勧められ買った」「かくなるうえは安倍仲麻呂同様に新疆で本望を」などと好評ですが、国際協力というなじみのない分野、しかも本としてはA4と大きく、また一般的書籍より高く、販売的にはボチボチのようです。

 

日中共同ニヤ遺跡学術調査30周年の記念出版ですが、中国側の記念行事である新疆文物局主催「ニヤ・考古・物語-中日ニヤ考古30周年成果展」について詳しく掲載できませんでした。校正完了後でしたので、やむなく別刷りの「帯」に写真2点を印刷してもらうのがギリギリでした。

 

増補版を出せることになったら、ニヤ調査30周年展の展示内容や大量の報道をふくめた反響などを詳しく紹介したいです。また読者からの教示「日・中・英3ヵ国語併記と表紙に」も記したいと思います。ほんわかほんわか。

 

増補版は私のためでなく、何かと難しい日中関係にあって、日中間最大の文化遺産共同調査を記録として残すべきと考えているからです。平和を守る一環でもある国際協力の実践事例として多くの方に読んでいただきたいのです。そんな夢みて拡販ガンバリます。SNSなどで応援いただければ幸いです。

 

小僧落書き:背景は皇居(撮影:筆者)

小僧落書き:背景は皇居(撮影:筆者)

 

夢を見る勇気を大切にしたいと思います。前に向かって進むためにも。皆が幸せになるためにも。貴方の今年の夢はなんですか。日本の今年の夢はなんでしょう。世界の今年の夢はどうでしょう。私は今年も夢を見続けます。実現しなくても見続けます。夢みる勇気は私の財産。夢みる勇気は貴方の財産。ほんわかほんわか。