第51回 交流から理解が、理解から信頼が

師走となりました。如何お過ごしでしょうか。元気に活躍されているものと存じます。拙いWebを検索いただきありがとうございます。忙しい本業のかたわら掲載いただいているADC文化通信の皆様にも感謝いたします。

 

先月22日、日本僑報社主催第1回「忘れられない中国滞在エピソード」作文コンクールの表彰式が中国大使館であり、出席しました。畏友・段躍中編集長の依頼で「相互理解促進を皆で!」を寄稿した縁で招かれました。配布された受賞作品集『心と心つないだ餃子』に日本人40人の体験談とともに掲載されています。老若男女皆さんの中国での相互理解体験実例が紹介されたステキな本です。推奨します。

 

程永華大使は「交流から理解が生まれ、理解が深まって、初めて信頼が生まれる」と挨拶、100人ほどの参加者から拍手が沸き起こりました。最優秀の方に程大使から「中国大使賞」が授与され、一等賞の方に私から賞状を手渡しました。受賞者数名の「中国人継父との心の葛藤」、「貴方の家で餃子を作りたいと紙に書いて上海の公園で掲げた」など心温まる挨拶に感動しました。段氏の「三つの感謝」挨拶で終了。程大使へ拙著『中国新疆36年国際協力実録』を贈呈しました。立食パーティーは私メの挨拶に続く張梅参事官の音頭で乾杯!

 

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程永華大使へ贈呈・程大使を囲んで受賞者と記念撮影(撮影:日本僑報社)

 

拙著に対しては多くの便りをいただいています、その一部を紹介します。「とても感激、来年度も講義お願いします。表紙に日・中・英3ヵ国語と表示したら良かった。大量の写真と資料に圧倒された。書名が硬い、シルクロードに燃えた命が良かったのでは。友人に贈るため10冊注文した。プロ級写真と素人写真が混じっているのも一興。まさに日中平和友好条約40周年に相応しい出版。フェイスブックで友人に知らせる。契約書を拡大鏡で見て調査費用や保護協力費の額にビックリ。活動記録を残すという目的は完全達成ですね。国際協力の本なんて売れるのか、他人事ながら心配。国際協力の実践参考書。久しぶりに本を買った。日本男児ここにあり。」等などです。

 

日本の文化庁に相当する中国国家文物局の宋新潮副局長からは「大作を贈呈いただき心から感謝。この『実録』は貴方の長年の活動と貢献の真実の記録であり、解説である。中日両国文化交流と学術活動を生々しく収めていて、非常に意義がある。……私は国家文物局を代表して心からの敬意と感謝を表します。……今年は中日平和友好条約締結40周年であり、安倍晋三首相の訪中時に双方は多くの共同認識に達し、中日文化交流は新たなチャンスを迎えた。貴方が継続して新疆の発展に関与することを希望する。貴方は本書に『至誠・感謝・縁・義理・人情といった琴線にふれる交流を続けてきた』と書いている。中日の平和友好を共に推進し、ウインウインへ合作しよう」(拙訳)と温かいEMSをいただきました。皆々様ありがとうございます。

 

24日には『中国の若者が見つけた日本の新しい魅力』(日本僑報社)出版記念の受賞者交流会があり、これまた段氏に呼ばれて出向きました。上記の餃子本は日本人が書いたものですが、こちらは中国人対象の第14回作文コンクール受賞作品集。過去の受賞者で現在、日本で仕事・留学している5人の近況報告を聞きました。ヤル気満々で、PPTのスキルも高く感動的でした。今年度の「日本大使賞」は北京で横井裕大使から授与される予定とか。

失意のときこそ

拙著への便りの中に「……と、いろいろあって苦しんでいます。こんな時にこの本を読んで少し元気が出てきました。外国との協力の苦労は私とはケタ違いだったはずなのに、そんな様子は少しも出ていません。笑顔ばかりです。私も頑張ります」と、ご苦労のにじんだ手紙もありました。心中お察しするばかりです。

 

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 小僧落書き:背景は東京・神宮外苑イチョウ落葉(撮影:筆者)

 

私も社長として、僧侶として、国際協力実践者として……、嘆き苦しんだことも多々あります。そんな時は自分で自分に慰めの言葉をかけました。自分で自分の背中を押しました。外へ出て新鮮な空気を吸い、友人と話すようにしました。失意の時こそ深呼吸し、笑って、前を向くようにしています。そのうち良いこともあると言い聞かせて。

 

見物人でごった返すイチョウ並木。皆さん黄金色に輝く上部をパチパチ、カシャカシャ。私は見向きもされない落葉にピント合わせて撮ってきました。生まれ変わる落葉君、頑張れ、頑張れ。嗚呼ほんわかほんわか。