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白鳥正夫の寄稿文

モネとルノワール、ピカソ展がそろい踏み

人は一生の間にどれほどの本を読むことが出来るのだろうかと考えたことがあった。と同じように、どのぐらいの絵画を見ることができるのだろうか。名著を読むにはそれなりの時間を要するが、名画を見るにはそれほどの時間がかからない。 …

クロード・モネ「印象、日の出」(1872年)

知覧を訪ね、特攻の痕跡を垣間見る

知覧ー、この美しい語感の名を持つ土地は、若い命を散らせた特攻の最前線基地だった。6年前、私の知人が『知覧 6月3日の邂逅』というタイトルの本を出した。この本を読んで後、百田尚樹さんの小説『永遠の0(ゼロ)』でも取り上げら …

海中から引き上げられた無残な零式艦上戦闘機五二型丙
(知覧特攻平和会館のパンフレットから転載)

アウシュヴィッツに見た「戦争の狂気」

新年に6度目の年男を迎えた私は、ほぼ戦後70年の歳月を生きてきた。この間、平和ニッポンの恩恵に浴してきたが、世界では戦争や紛争・テロなどのニュースは後を絶たない。朝日新聞記者になって最初の任地が広島だった。原爆ドームと道 …

貨車で運ばれてきた当時のハンガリーのユダヤ人
(博物館のパンフレットから転載)

世界が先に驚いた「春画展」、京都に上陸

かの大英博物館で反響を呼び、東京の永青文庫で21万人の動員があった初の本格的な「SHUNGA 春画展」は京都に上陸し、細見美術館で4月10日まで開催中だ。デンマークのコレクターをはじめ、日本の美術館・研究所や個人が秘蔵す …

09-相愛の図屏風

五百羅漢展とコレクション展、壮大な村上隆の世界

「まだ村上隆が、お嫌いですか?」という大特集を目にしたのは『芸術新潮』の2012年5月号だ。ページを開くと、「21世紀の乱世にカツ!《五百羅漢図》全部見せます」の見出し。極彩色で描かれた羅漢図の折り込みページの長さがなん …

《五百羅漢図》(部分、2012年、個人蔵)
 (C)2005-2015 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.

大航海時代の残影、ポルトガルを初訪問

昨年暮れ、初めてポルトガルの観光地を巡った。私にとって56ヵ国目とはいえ、いつか訪ねるであろうと確信していた。幼い頃学んだ鉄砲やキリスト教伝来の歴史の記憶や、7年前に隣国のスペインを旅していて「次は」との思いもあった。1 …

「テージョ川の貴婦人」と称賛される「ベレンの塔」

悲劇の天才言語学者ネフスキー 〜「天の蛇」を著した加藤九祚という生き方

93歳にして、シルクロードの要衝の地、ウズベキスタンで遺跡の発掘調査を続ける考古学者の加藤九祚(きゅうぞう)さんが11月末、天理大学の創立90周年の記念講演会のゲストに招かれた。天理大学図書館での特別展示「悲劇の天才言語 …

仕事部屋でくつろぐ加藤さん
(2014年、東京・吉祥寺で筆者撮影)

時空を超えた文化遺産と「大英博」訪問記 〜 「大英博物館展―100のモノが語る世界の歴史」に寄せて

世界最古にして最大の博物館の一つで、古今東西の文化財約700万点を超える所蔵品を誇る大英博物館。そのコレクションから100の「モノ」を選び、200万年前から現代に至る人類の歴史を読み解こうという試みの企画展「大英博物館展 …

世界からの観光客でにぎわう大英博物館
2011年4月、筆者写す

クメール王朝の夢の跡、アンコール遺跡群 「アンコール・ワットへのみち」展に寄せて

カンボジアの首都プノンペンから北西約240キロの密林の中に散在するアンコールの遺跡群は9世紀から約600年にわたってインドシナ半島に栄えたクメール王朝の夢の跡である。その首都であったアンコールには、世界最大の石造寺院のア …

12-アンコール・トム

神秘と謎に満ちた古代エジプトを再訪〜「クレオパトラとエジプトの王妃展」に寄せて

7000年前、世界最初の文明を拓いた古代エジプト。その長く古い歴史の中にあって、約3000年間もファラオと呼ばれる王が支配し、ピラミッド、ミイラ、死者の書、そしてロゼッタ・ストーンなど謎と奇跡の文化を築いてきた。その王朝 …

頭頂部に建造時の表層板の残るカフラー王のピラミッド
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