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白鳥正夫の寄稿文

虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅  「あいちトリエンナーレ2016」に寄せて

3年に一度で3回目となった国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2016」が10月23日までロングランで開催されている。今回は、「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅」をテーマに掲げ、38の国と地域から119組のアーティス …

グレッツィンガーの作品《Jerry’s Map》

戦後70年余、あの時代を見据えた二つのテーマ展

全国津々浦々、各地の美術・博物館では多種多様な展覧会が開かれている。ルノワールやモネ、ゴッホらの巨匠展や、古代エジプト、中国文明展などが度々開催され人気を博する中で、地味ながら戦後70年余、あの時代を見据えた二つのテーマ …

岡本太郎《燃える人》(1955年、東京国立近代美術館)

「永遠の世界」を夢見た皇帝と、民衆の叡智    特別展「始皇帝と大兵馬俑」に寄せて

兵馬俑のある始皇帝陵を初めて現地に見た時、巨大なピラミッドや万里の長城とは違った衝撃が走った。生前に自らが入る巨大な陵墓を造営し、そこに死後に続く永遠の安住世界を具現しようとした権力者の桁外れの野望を目の当たりしたからだ …

《兵馬俑(右から)跪射俑/軍吏俑/将軍俑/歩兵俑/立射俑》(秦始皇帝陵博物院蔵)

人気を博した浮世絵師たちが神戸で競演

浮世絵は江戸時代、折々の風俗や流行を描き広く庶民に普及した。その名のように当時、当世風の絵画だが、テレビや新聞、グラビア雑誌がない世の中で、今ならさしずめ旅の絵本や美人女性の写真集やファッション誌であり、歌舞伎役者のブロ …

歌川国貞《「大当狂言ノ内 八百屋お七」五代目岩井半四郎》(1814~15年頃) Museum of Fine Arts, Boston. William Sturgis Bigelow Collection, 11.15096

究極の美、時空を超えた旅 古代ギリシャ展

古代ギリシャの起源は、紀元前7000年に遡るとされる。古代ローマよりずっと以前の紀元前3000年に、地中海につながるエーゲ海の島々を曙とする文明が発祥し初期青銅器時代に入る。やがてギリシャ本土のアルカイック時代、クラシッ …

日本初公開の傑作《円盤投げ(ディスコボロス)》
(2011年開催の「大英博物館所蔵 古代ギリシャ展」)

藤田とダリ、数々の伝説を遺した天才の回顧展

20世紀初頭、世界の美術界に数々の伝説を遺した天才画家の藤田嗣治とダリの回顧展が注目される。二人の巨匠はほぼ同じ時代を生き、ともに80歳を超え長生きし、持てる才能を遺憾なく発揮した。パリで活躍した藤田と同じように、アメリ …

01-藤田嗣治  

守りぬかれたシルクロードの秘宝 ――「黄金のアフガニスタン」展に寄せて

まばゆいばかりの黄金の冠や襟飾り、ペンダント……。戦火の絶えないアフガニスタンにあって、収蔵品の多くは永遠に失われてしまったと考えられてきた古代の遺宝の数々が秘匿されていた。特別展 「黄金のアフガニスタン -守りぬかれた …

《冠(かんむり)》(1世紀) アフガニスタン国立博物館蔵

森村泰昌:自画像の美術史―「私」と「わたし」が出会うとき

これらの作品は自画像のなかのたくさんの「私」と 絵を観るたったひとりの「わたし」との出会いから生まれた ―― 森村泰昌   名画の登場人物に自らが扮するセルフ・ポートレイト作品で知られる「森村泰昌:自画像の美術 …

開会式で挨拶する森村泰昌

モネとルノワール、ピカソ展がそろい踏み

人は一生の間にどれほどの本を読むことが出来るのだろうかと考えたことがあった。と同じように、どのぐらいの絵画を見ることができるのだろうか。名著を読むにはそれなりの時間を要するが、名画を見るにはそれほどの時間がかからない。 …

クロード・モネ「印象、日の出」(1872年)

知覧を訪ね、特攻の痕跡を垣間見る

知覧ー、この美しい語感の名を持つ土地は、若い命を散らせた特攻の最前線基地だった。6年前、私の知人が『知覧 6月3日の邂逅』というタイトルの本を出した。この本を読んで後、百田尚樹さんの小説『永遠の0(ゼロ)』でも取り上げら …

海中から引き上げられた無残な零式艦上戦闘機五二型丙
(知覧特攻平和会館のパンフレットから転載)
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